肩甲骨を寄せればいい!は不調のはじまり・・・ピラティスで改善

【はじめに】

「あなた猫背だね~
肩甲骨を寄せなさい!」

「だらしないからもっと
肩甲骨を寄せて!

「肩の可動域を上げるために
肩甲骨をしっかり寄せて!

フィットネスクラブ
ピラティススタジオ
整骨院の経験の中で

肩の不調を抱えている方を
多く診させて頂きました。

その中で多く出会った勘違いが
肩甲骨は寄せると
いい姿勢ができて
いい動きが促されるという

考えです。

肩甲骨を寄せると
背骨は反っていくという
運動の連鎖もあります。

つまり先日書いた
「背筋ピーン!はよくない」
テーマに書いた記事と
重複致しますが
今回は肩甲骨を寄せすぎる事
引き起こされる
肩の不調にフォーカスして
記事を書いていこうと思います。

※まだ読まれていない方はどうぞ!

【早速実験しましょう!】

肩甲骨を写真のように
しっかり寄せてください。

画像1

そこから

画像2

手を挙げてみましょう。

なかなか手が上がりづらい事が
体感できると思います。

次にリラックスした状態で
背中を自然と広げてください。

画像3

この姿勢から背中を広げたまま
手を挙げると

画像4

手はしっかり上がってくると思います。

この実験だけでも
肩甲骨を寄せると肩の動きが
悪くなることが理解できますよね!

つまり

肩甲骨が引けた
状態で肩を動かしていくと
肩にはストレスが発生します。

このストレスが蓄積していき
臨界点を超えると痛みが発生し
組織の損傷に発展するという事も
容易に想像できるのではと思います。

【なぜ肩甲骨を引きすぎると良くないの?】

まず次の図を見て
頂いてもよろしいでしょうか?

画像5

体を上から見た図ですが
水色で囲んだ箇所が
胸郭といって肋骨、胸骨、胸椎
構成されています。

そしてその胸郭(肋骨)の上を
肩甲骨は浮いているように
位置しています。

ちなみに肩甲骨は
浮いて遊んでいる骨
浮遊骨と呼ばれています。

素敵な名前です。

ここで注目してほしいのが
肋骨と肩甲骨で作られた
肩甲平面という赤色で書かれた
角度です。

肋骨は楕円形なので肩甲骨は
真横(0度)に位置せずに
前に傾いて(30度)いるのが
分かると思います。

そうなんです!

肩甲骨は
やや広がって前に傾いている
状態が理想の位置
であり
この角度で動かしていくとき
最も安定した肩の動き
行えます。

決して肩甲骨を寄せた状態が
理想の位置ではありません。

ここでおや?っと疑問に
思った方が
いらっしゃる事でしょう。

それは・・・

肩甲骨と肩の動きは
どのような関係性があるの?
という疑問です。

それでは一目瞭然な図を
紹介致します!

画像6

※参考 解剖学 PT・OTビジュアルテキスト

そうなんです。

手を挙げる時には
肩甲骨の動きがなんと!
1/3もしめているのです。
※手を挙げる角度
肩の状態によって差はあり

肩甲骨が理想のポジションになく
肩甲骨の動きが悪くなれば
肩を動かす時に
その他関節で代償することになり
ストレスは特定部位にかかることになります。

これで肩甲骨を引く事が
肩の痛みに繋がる事が
理解できましたね!

【肩甲骨を広げる、動かすキーマッスル】

早速紹介しましょう!

図1

見覚えがある方はあるでしょう。
前鋸筋です!
いかにも肩甲骨を外に広げそうでしょう。

実際外に広げ
しかも下げます

いかり肩編でも出演した筋肉です!

又この筋肉は
肩甲骨を上方回旋といって
上に回転させる筋肉で
手の挙上時の肩甲骨の1/3の動きに
大きく関与
します。
※上の「肩甲上腕リズム」の写真参考

それでは肩甲骨を広げ
かつ滑らかな手の挙上をするための
ピラティスエクササイズを1つ紹介します!

【肩の不調をへらすピラティス、ニーストレッチ】

〇スタートポジション

写真のポーズを作り
脇を絞ってローラーを押し
肩甲骨を広げましょう。
お尻と頭頂は反対方向に離します。

画像8

〇NG例
肩甲骨がよって
肩が上がっています。
これでは1ミリも結果が出ません。

画像9

〇スタートポジションセット後
押します!

息を吐きながら
脇下でしっかり押して

お尻を上に突き上げながら
踵をマットにつけていきます。
※つかなくてもOK!
ふくらはぎも気持ちよく伸びますが
それよりか大事な事があります。

目線を前にして
頭を腕の中に入れないように
肩甲骨を広げたまま
脇下で押し続ける
事です。

画像10

ローラーを持っていない方はこちら!

画像11

5~10回行いましょう。

と一応言いますが
ピラティスは動きを鍛える
エクササイズですので
気持ちよかったら何回行ってもOKです。

【まとめ】

肩甲骨は寄せる事は悪ではなく
必要な動きなのですが
間違った常識を持ってしまい
寄せすぎてしまう事が悪なのです。

健康習慣サロンe-Lifeの記事では
今後も科学的に正しい知識を
分かりやすく提供し
エクササイズを紹介致します。

この記事で本気で
よくなって頂こうと思っていますので
今後も是非チェックしてくださいね。

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