スポーツ傷害 捻挫編 

◎スポーツ傷害 捻挫編


スポーツ競技において
一番多い怪我は何だと思いますか?

前十字靱帯損傷?

腱板損傷?(肩)

肉離れ?

正解は・・・・

今日のタイトルでもある
「足関節捻挫」でした!

本日は足関節捻挫について
深く掘り下げお送りしようと思います。

〇スポーツ傷害捻挫編 競技において良く起こる捻挫とは?


捻挫には大きく2つの捻挫があります。

内反捻挫と外反捻挫です。

・内反捻挫とは?

写真のように足を内に捻る捻挫で

前距腓靱帯、踵腓靭帯、後距腓靱帯などを
損傷します。

・外反捻挫とは?

写真のように足を外に捻る捻挫で

三角靱帯などを損傷します。

上記損傷部位は一例で
その他の靱帯や腱を同時に損傷する事も
多々あります。

そして特に多いスポーツ傷害は内反捻挫です。

このブログをお読みの方でも
内反捻挫の経験がある方は多いのでは
ないかと思います。

このように
スポーツ傷害の中では
非常に多い内反捻挫ですが
軽く見られやすいのが現状にあります。

しかし!!

軽いと思って
甘く見てしまう事で
捻挫を繰り返すはめになり
競技に大きな支障を出してしまったり
これが元で競技を引退する可能性も0ではありません。

では足関節

内反捻挫を起こしてしまったら

まず私達は何を行えばよいのでしょうか?

本日は内反捻挫をした際に大切な事を
ここからお伝えしていきます。

〇スポーツ傷害 捻挫編 内反捻挫をした際に必要な評価 骨は大丈夫?


足関節捻挫を起こしたらやって欲しいのが
次の評価です。

バッファロールールでチェックしよう!

まず写真の場所を
トントン指で叩いてみて痛くないか
チェックしましょう!

専門用語で解説すると・・・

※ご興味ない方は⑤以外飛ばしてください。

①腓骨遠位端より6cmまでの中心線に圧痛がある

②脛骨遠位端より6cmまでの中心線に圧痛がある

③第5中足骨基部に圧痛がある

④舟状骨に圧痛がある

⑤受傷後足をひこずってでも4歩以上歩けたか?

以上をすべてクリアすれば
骨折のリスクは相当低いです。

裏を返せば1つでも当てはまれば
骨折のリスクがありますので
病院へ行きましょう。

〇スポーツ傷害 捻挫編 18歳以下の捻挫には気を付けよう!!


バッファロールールは
優れモノではありますが
当てはまるのは青年の場合に限ります。

18才以下の場合
※特に成長期が終わってない場合
まだ軟骨成分が多く骨が柔らかいです。

この場合捻挫に伴う
裂離骨折のリスクは高いため
軽度であっても一度病院での診察をおすすめします。

クレアライフに来院の学生アスリートの中にも
過去に何例も怪しいと思い
病院へ紹介したところ骨折していたケースがあります。

学生アスリートの捻挫においては
軽傷だと思わずに
一度専門家に診てもらうことを強くお勧め致します!

〇スポーツ傷害 捻挫編 いざ内反捻挫をしてしまったらRICE処置


病院や整骨院に行く行かない関係なく
まず現場でやって欲しい事が

RICE処置です!

ここでは内反捻挫をした際のRICE処置を紹介していきます

①Rest 安静

受傷後は足を曲げた状態(底屈制限)に徹底します。

※クレアライフではこのような装具をレンタルしています。

②Icing 冷却

氷をビニール袋に入れてラップなどで
グルグル巻きにし20分冷やします。

アイスノンなどは凍傷のリスクが高いので
氷で冷やす事をおすすめします。

20分冷やしたら40分休憩をおき
特に受傷当日は何度も繰り返しましょう。

参考までに

アイシングの方法動画

③Compression 圧迫

弾性包帯やバンテージで圧迫をするのが理想です。

④Elevation 挙上

50cmは挙げましょう!
以外かもしれませんが患部周囲の血流を
おさえて炎症症状をおさえれるのに
即時効果があり一番有効です。

患部の治癒を早める効果と
二次損傷を予防する効果があるアイシングは
内反捻挫後必ず行いましょう!

〇スポーツ傷害 捻挫編 この知識は必ずおさえよう!

   ~初回捻挫と複数回捻挫で対処はまったく変わる!!~


初回捻挫と複数回捻挫
治療方法はまったく変わってきます!

初回捻挫はしっかりと
背屈位固定をして3~6週固定すると事で

※再度登場リアラインスプリント!

靱帯が修復します。

それによって慢性足関節不安定症
リスクが大きく低下します。

慢性足関節不安定症とは?

繰り返しの捻挫で
靱帯が伸長した状態で修復され
足関節の動揺性が慢性化する事です。

とても簡単に伝えると

足首が常にグラグラになってしまいます。

ですので・・・

初回捻挫は我慢強く
背屈位固定を続けることが大事なのです。

そして

痛みの改善と
靱帯の改善は同じスピードではないので
痛みが改善したからといっても
靱帯は治っているわけではありません。

これはおさえておいてくださいね!

逆に複数回捻挫の場合
痛みの改善とともに
足首を動かしていき
可動域の改善と安定性の強化に
取り組んでいかなければなりません。

そして
足首は構造的にグラグラとなっていますので
あまりに捻挫を繰り返す場合は
インソールや専用のソックスを
装着する事をおすすめ致します。

クレアライフのおすすめインソール!

クレアライフのおすすめソックス!

〇スポーツ傷害 捻挫編 足関節捻挫のリハビリ


それでは最後に
初回捻挫で靱帯の修復期間が終了した方
複数回捻挫で痛み、炎症症状も改善した方への
おすすめのリハビリを2つ紹介します!

①アンクルプッシュ

レベル1

レベル2

レベル3

レベル4

 

母指球、小指球でしっかり踏まないと
ローラーから足が落ちる良い運動です。

踵をしっかり上げる事がポイントです!

②スタンディングフロッグ

これは動画をご覧になってください!

スタンディングフロッグ動画

 

〇スポーツ傷害 捻挫編 まとめ


・スポーツ傷害において捻挫が一番多い

・特に内反捻挫が多い

・捻挫をしたら骨折のリスクを廃除しよう
※骨折リスクのある場合はすぐに病院へ!

・捻挫後はすぐにアイシングをしよう

・初回捻挫と複数回捻挫で治療方法を変えよう

・リハビリはしっかりしよう!

万が一捻挫をした際や
足首が不安定でこまっている選手は
086-239-5353までお気軽に
ご連絡くださいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

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