学生スポーツ選手に多い腰椎分離症

学生スポーツ選手に多い腰椎分離症


腰椎分離症とは?
腰の背骨である腰椎が
疲労骨折をするとっても痛いスポーツ傷害です。

小学生の高学年~高校生に多くみられ
一旦、腰椎分離症になってしまうと
最低3か月は競技復帰ができません。

最低3か月ですよ!

そんな大変な腰椎分離症疑いを
持った学生スポーツ選手は
クレアライフ整骨院にも残念ながら多く来院され
病院へ紹介させて頂いています。

とっても悲しい・・

そこで本日は
腰椎分離症を理解し
予防のために必要な事を学び
実践していくブログにしていきましょう。

学生スポーツ選手、コーチ、監督
親御様必見の内容です。

それではよろしくお願い致します。

今日の流れ


  1. 学生スポーツ選手に発生する腰椎分離症とは?
  2. 腰椎分離症になったらどんな治療をするの?
  3. なぜ学生スポーツ選手は腰椎分離症になるのか?
  4. 学生スポーツ選手における腰椎分離症予防、実践編

1.学生スポーツ選手に発生する腰椎分離症とは?


腰椎分離症とは?

写真の箇所が疲労骨折を起こす疾患です。

※以下はスルーしてもOK!
とっても難しい言葉で説明すると
椎弓と椎体の間の椎間関節突起間部が
疲労骨折し、椎弓と椎体が分離してしまう疾患です。

日本人では人口の6%に当たる約700万人が
分離症を有していると予測されます。
想像以上に多い疾患です・・

そしてここからが大切!!

分離症の発症は
ほとんどが発育期で
成人してからの発症は極めてまれです。

徳島県のとある病院で152例を対象とした調査では

2週間以上継続して腰痛が見られる場合
約半数の症例が腰椎分離症を有しているようです。

学生スポーツ選手の腰痛は

2週間」が1つのキーワードです。

このブログをご覧の皆様で
2週間腰痛が継続しかつ医療機関を受診していない選手は
必ず医療機関を受診しましょう!

2.腰椎分離症になったらどんな治療をするの?


結論からいうと腰椎分離症は
早期に発見し、治療を開始する事で
ほぼ治る疾患です。

ですので早期発見がとっても大切!!

学生スポーツ選手にとっての
腰痛は我慢しては絶対NG!!

以下に腰椎分離症の重症度における
治癒する確率、治癒するスピードを
表にまとめます。

初期(軽度) 進行期(中等度) 終末期(重度)
癒合率 94%
ここで気づく事が大切!!
64%
ここまで進行すると癒合期間が↑↑
27%
我慢したら本当に大変!!
癒合期間 3.2か月 5.4か月 5.6か月

そしてこの癒合期間にすることは・・・

硬性装具をはめてひたすら安静です。
この硬性装具は体を腰椎(腰の背骨)を
動かさないようにする事が目的ですので
とってもストレスの高い装具です。

学生スポーツ選手は本当に嫌がります!

しかしやらなければ
骨が癒合しないかもしれません。

もし周りの学生アスリートで
この装具をつけている選手がいたら

しっかりと硬性装具をつける目的を伝え
将来活躍するために頑張ろう!!と
励ましながら
上記期間を耐え忍んでいきましょう。

ここまで読み進めた方はお分りでしょう!!

腰椎分離症はなってしまったらとっても大変・・・

腰椎分離症は・・・

予防しなければならないスポーツ傷害なのです!

3.なぜ学生スポーツ選手は腰椎分離症になるのか?


ここから本題に踏み込んできます。

腰椎分離症になる原因はなんなのでしょうか?

それは・・・

①オーバーユース
②ミスユース

以上の2つになります。

ではこの2つを深堀りしていきましょう。

①オ-バーユース

簡単に説明すると・・・

使い過ぎが原因によって
腰椎分離症になるという事です。

専門種目の低年齢化
勝利至上主義もあり
最近のスポーツ事情は
練習回数、練習時間ともに増加傾向があります。

又専門種目に特化しているため
同じ身体の使い方を繰り返してしまいます。

これによって
腰に過度なストレスがかかり
腰椎分離症が誘発される事があります。

だからこそ
監督、コーチ、親御様にも基礎的な
スポーツ傷害知識をつける事が必要なのです。

オーバーユースがどのくらいなのか?
量的にも質的にも
個人差があり
このくらい!というのは難しいのですが
罰走などの疲れさせるためだけの
メニューなどは入れるべきではないと思います。

又動きに関しては多様性を出し
似たような動きの極端な繰り返しは
避けるべきだと思います。

ここに関しては
監督、コーチさんと
ディスカッションしながら
選手にとって最適な練習を
考えていきたいものです。

②ミスユース

身体の誤った使い方が
腰にストレスをかけ腰椎分離症を
誘発します。

オーバーユースも問題ですが
整骨院に来られる学生スポーツ選手を
見ていると体が
上手く使えていない選手は本当に多く
ミスユースが原因となり腰椎分離症を
誘発しているケースは多いと思います。

ではどんな身体の使い方をすれば
よいのでしょうか?

そのヒントは次の画像にあります。

これはジョイントバイジョイント理論を
説明している図です。

この理論は可動性と安定性を必要とする関節は
交互に存在するというもので
これら関節の中でも特に腰椎分離症には

〇青 〇赤

で囲まれた、股関節、腰椎、胸椎がポイントとなります。

ジョイントバイジョイント理論では
股関節、胸椎は可動性
腰椎は安定性が必要です。

しかし・・・
腰椎分離症を発症しやすい選手は

腰椎は不安定で
股関節、胸椎は固くなっている傾向があります。

こうなると
体の誤った使い方を誘発し
腰椎分離症を発症する引き金を引いてしまいます。

そうならないためにも
過去のブログでも紹介しましたが
軸を伸ばすトレーニングをしながら
これらの関節の役割を促す
トレーニングを行う必要があります。

4.学生スポーツ選手における腰椎分離症予防、実践編


それではこれからは腰椎分離症予防のための
エクササイズを紹介していきます。

※分離症に限らずその他スポーツ傷害予防にも
使えるエクササイズですので
そうでない方もチャレンジしてみてください。

①オールフォーベリーリフト

背中の緊張を落とし腰が反る事を予防する
エクササイズです。

膝は股関節の真下、手は肩の真下にし
人差し指を真ん中に持って来てます。

マット縦に割くようなイメージで
手でマットを押し
脇の下の筋肉を使っている事を感じてください。

写真のように背骨全体を丸くします。

この状態ができたら
鼻から息をやさしく吸って
10秒息を吐きます。
そこから3秒息をとめます。

このセットを3~5回繰り返してください。

②オールフォアーズ

体幹を安定させ軸を伸ばす力の強化

①のオールフォーベリーリフトの手と足のポジションから
矢印の方向に体を伸ばします。
脇の下を使っている事を感じましょう。

座骨(おしりの骨)を後ろの壁はしっかり伸ばし
腰のカーブを作りましょう。

ここから体幹を1ミリも動かさないように!!

手を前方の壁へ伸ばします。

体幹を1ミリたりとも動かさないように!!

足を滑らせながら、やや内に絞り
後ろの壁に伸ばします。

そして体幹を1ミリたりとも動かさないように!!

手と足を伸ばします。

③胸椎可動性UPメニュー

・側屈メニュー

②のスタートポジションから
肩甲骨を交互に上下動させます。
イメージはトカゲです。

・回旋メニュー

②のスタートポジションから片手を頭に当て

ついている手はしっかりマットを押し
骨盤を動かさないように
写真のように背骨から身体を回します。

そして

肘と手をタッチします。

③ワンレッグサークル

股関節の可動性UP、バランス能力の向上
軸を伸ばす力の強化

軸を伸ばし片足を上げて

写真のように足を回していきます。

そして来た道を戻り
一番最初の写真に戻っていきます。

回している足と
特に軸足の股関節の柔軟性をあげています。

④ムゲン

体幹、下半身の強化、股関節の柔軟性UP
胸椎の柔軟性UP

この体勢から

連続写真でイメージしてください!

実践編は以上になります。
しかし運動を写真と文字で
紹介する事は非常に難しいです・・・

是非一度クレアライフのピラティスを
実際受けてみてください!!

まとめ


いかがでしたか?

腰椎分離症がどういいたスポーツ傷害か?

腰椎分離症をなぜ予防しなければならないか?

予防法のポイント

実際予防する運動は理解頂けましたか?

スポーツをしっかり楽しみ
日々成長できるように
動きやすい体作りを日々していきましょう。

万が一2週間以上腰が痛い場合や
もっと理論や運動を知りたいという方は
086-239-5353までご連絡くださいね!

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